多摩川平堰付近のツバメねぐら入り調査結果

本会は1996年、多摩川の河口から約45km地点の八王子市平堰付近でツバメ集団ねぐらを発見しました(会報カワセミ18号)。前年までの調査結果(この付近での上空乱舞観察)や地元の人からの聞き取りによれば、この場所には以前からねぐらが形成されていたと思われますが、以降ここでの時期別ねぐら入り数を毎年調査しています。ピークは7月下旬〜8月上旬で推定2万羽の規模が観察されています。また、谷地川の多摩川合流付近にも6月頃、小規模のねぐらを確認しています。

 ツバメのねぐらについては、調査方法をはじめとして、形成される場所、時期、数、集塒範囲、成鳥幼鳥割合等今後明らかにすべき課題が山積しています。また、ヨシ原の遷移,河川改修などによるヨシ原の消失によって,今後,多くの集団ねぐらが消失したり,その規模が小さくなったりする可能性が高く、ツバメが安心して集団ねぐらを形成できる環境を維持するためには,ヨシ原自体を保全する必要があります。

  1. 調査場所

    (調査場所は「日野用水堰」上流付近で通称は「平堰」という)

  2. 2000年から2002年の調査結果

日野用水堰の八王子側からの観察結果をグラフに示します。(2000年のデータは昭島側のデータも含まれています。)

    (注:ねぐら入りの数は1週間毎の増加の様子からの推定やねぐら入りするツバメのフィールドスコープ観察からの推定です。推定のため観察者によりカウント結果がことなることがあります。推定値は1000から1500のように幅があるので、最大値と最小値の単純平均をグラフ化してあります。2002年のデータには最大、最小も示してあります。)

     

  1. グラフの数値データ

    谷地川などグラフに掲載されていない場所のデータもこちらに掲載してあります。

    2002年

    2001年

    2000年

  2. カワセミ会の調査経緯

八王子・日野カワセミ会によるツバメねぐら入り調査経緯を下の表にまとめておきます。
1995年 多摩川の谷地川合流付近から平堰間を調査し、上空をツバメが旋回するのは確認したが、ねぐらを特定できなかった。 会報カワセミ16号
1996年 多摩川拝島橋下流700〜800m左岸(昭島側)、東京木工所前の河原の芦原の中にあるラジコン飛行場周辺の芦原がツバメのねぐらであることを確認した。 会報カワセミ18号
1997年 8月6日、8月31日、多摩川拝島橋下流700〜800m左岸(昭島側)、東京木工所前の河原の芦原で約1万羽のねぐら入りを観察。 会報カワセミ20号
1998年 多摩川右岸(八王子側)平の堰(東京木工所前の反対側)にも大きなねぐらがあることを発見。 会報カワセミ22号
1999年 拝島橋下流700〜800mの左右両岸(平堰付近)、最大時1万羽を下らない羽数のねぐら入りを確認。 会報カワセミ24号
2000年 ねぐら入りしたツバメのフィールドスコープ観察の手法や観察会員の増加により、調査精度を高め、拝島橋下流700〜800mの左右両岸(平堰付近)、最大時2万羽を下らない羽数のねぐら入りを確認。 会報カワセミ26号
2001年 5月からねぐら入りが始まることを確認。八王子市内で誕生した白化個体と思われるツバメが平堰ねぐらに来ていることを観察。平堰はピーク時25,000羽程度がねぐら入りすることを確認。 会報カワセミ28号
2002年 6月に多摩川・谷地川合流地付近に小規模のねぐらが形成され、その後解消することを観察。平堰はピーク時25,000羽程度がねぐら入りすることを確認。春先に昭島側河原に人工的にワンドが造成されたが、昭島側にもねぐらが形成されていることを確認。日野市の最東部の隣り・多摩川府中四谷橋下流側の芦原にも、平堰規模のねぐらが形成されていることを発見。 会報カワセミ30号(予定)

本・漫画・DVD・アニメ・家電・ゲーム | さまざまな報酬パターン | 共有エディタOverleaf
業界NO1のライブチャット | ライブチャット「BBchatTV」  無料お試し期間中で今だけお得に!
35000人以上の女性とライブチャット[BBchatTV] | 最新ニュース | Web検索 | ドメイン | 無料HPスペース